海外のメーカーから製品を購入した後、製品が日本に届いて手元に入荷するまで、どんな流れで進むと思いますか?
到着までの希望日数や配送料、製品の重さ等によって色々と違いはあるものの、よく利用されているのはDHLやFEDEXといった国際物流会社によるものが多いです。
ただ、どんな会社を利用するにしても特に注意しなければいけないのが、到着までの日数が国内配送とは全く異なるという点です。
輸入や輸出をする際には必ず通関というステップを踏む必要があります。
この通関というのは、どんな名前、種類、数量、価格の品物なのか、申告をして必要な検査を受けるというものなのですが、この通関のための時間というのは外部からは全くどうすることもできないものなんです…。
国内の運送会社と同じようにDHLやFEDEXでも追跡サービスが提供されているので、仕入れ先からトラッキングナンバー(追跡番号)を入手することで状況を確認することが可能です。
納期がギリギリだったり長期休暇前後の混み合う時期は、この追跡情報を一日に何度も確認して一喜一憂することも多いです。
配達予定が「当日中」と表示されていたとしても、通関で時間がかかりすぎると翌日分に回されてしまって届かない、なんてしょっちゅうです泣
通関の他にも、国土の広い中国では国内の輸送にも日数がかかるので、実際にあった事例だと、深センにあるメーカー工場から出荷連絡を受けたのにいつまでも追跡ができず、おかしいな?と思ってよくよく確認してみると、まずメーカー工場からトラック便で2~3日かけて香港まで輸送して、そこから国際物流会社に引き渡されて日本に向けて出発する、という流れだったんです…。
つまり、この案件では香港に到着してからようやくトラッキングナンバーでの追跡が可能になったのでした。
しかも、トラック便が香港に到着するのが遅い時間の場合だと倉庫に一日保管することになったりと、なかなか簡単には出荷されず、日本に届くまでに数日、タイミングが悪いと翌週になってしまうこともあるんです。
こういった事情を考慮しながらメーカーへ前もって出荷を依頼したり、お客様に納期を伝える際にも気を付ける必要があるので、海外から製品を輸入する場合は日本国内での輸送と同じようにはいかないという前提で是非お願いします…!